日本独特の感覚
色(しき)とはサンスクリット語のルーパ(rūpa)を訳した「色彩」、「形」という意味だ。「いろ」「かたち」で表現される物質的存在という意味が、すべて「色」という漢語の集約されている。現代の「物質」に近い概念である。 仏教用語での「色」とは肉体を含んだあらあゆる物質、また物質における現象すべてを指す。つまり「色」とは物質世界すべてを包括できる概念だ。そして「色」の「色」との関係性においてのみ存在するという。